スペシャルティコーヒーの魅力について 通販が多い理由

スペシャルティコーヒーをコーヒーカップで



スペシャルティコーヒーとは?

私も仕事柄コーヒーに関わることが多くやはりコーヒーの市場の動向は気になります。
最近ではサードウェーブの人気もあり、スペシャルティコーヒーに対しての知名度が一気に向上しました。
実際には10年以上前からスペシャルティコーヒーそのものは存在していたのですが、日本での知名度がまだ低かったのもあり当時はまだそれほどの消費量は無かったのですが、偏在では年々増加傾向にあります。

スペシャルティコーヒーは国により基準が異なるようで海外ではQグレーダーと呼ばれるコーヒーをカッピングして点数付することが認められている資格所持者により試飲が行われ、指定の点数をクリアしたものがスペシャルティコーヒーとして販売されることが認められています。
ある意味シンプルですね。
基準の点数以上のコーヒーがスペシャルティコーヒーと呼ばれているわけです。

一方で日本はというと少し事情は違います。
考え方としては「from seed to cup」、種から一杯に至るまでレベルの高いスペシャルなコーヒーがスペシャルティコーヒーと呼ばれます。具体的な点数での基準が無いわけですね。
海外に比べると選択肢の幅が広がっているとも考えることが出来ます。
例え生豆の状態で優れているコーヒー豆でも焙煎段階で失敗してしまっては台無しです。
そのようなコーヒーをスペシャルティコーヒーと呼ぶのは確かに適切ではありませんよね。
抽出方法に関しても同様です。

一般的なコーヒー豆との違い

スペシャルティコーヒー以外のコーヒーはコマーシャルコーヒーと呼ばれています。
ブルーマウンテンやモカマタリ、ハワイコナなどのコーヒーはハイコマーシャルコーヒーというそうです。
スペシャルティコーヒーの点数付の際には様々な項目でジャッジが行われます。
香りや質感、後味などを総合的に判断して決定されるわけですが、全体的には後味がよく雑味の無いクリアーなコーヒーであることが一つの目安です。

ただし雑味の無いコーヒーが万人受けするかと言われるとそれは違うでしょう。
スペシャルティコーヒーはあくまでコーヒーの一つの側面であり、それだけがコーヒーの全てではありません。
例えばモカマタリは確かに基準ではスペシャルティコーヒーではないのかもしれませんが、「モカマタリのコーヒーが一番好きだ!」という方も当然おられるでしょう。
嗜好品である以上、誰が飲んでも一番美味しいという究極のものは存在しないはずです。

スペシャルティコーヒーは確かに特徴的なコーヒーが多く非常に素晴らしい世界ですが、必ずしもそれがコーヒーの全てではないということです。

スペシャルティコーヒーのインターネット通販

スペシャルティコーヒーの販売方法を見ていると、対面販売や一部の業務店、他にはインターネット通販による販売方法が多いようですね。
スーパーなどの量販店で見かける機会が殆ど無い理由としてはおそらく生産量が関係しているのでしょう。
スペシャルティコーヒーは基本的に産地指定や精選方法を指定するなど数に上限があります。
私も通販のサイトではフクダトミオやドミニカ プリンセサワイニーといったコーヒー豆も取扱いはしていますが実は数に限りのあるコーヒーばかりなのです。

そのような事情から大量販売には向いておらず、原料が無くなった場合にも変更が効きやすい対面販売やインターネット通販が主流なのでしょう。

始めてプリンセサワイニーを飲んだ時にはあまりにも個性的な味わいに衝撃を受けたものです。
このような味を作り出すことが出来るのもスペシャルティコーヒーならではですね。
これからも個性派のコーヒーに出会うことが出来るのを楽しみにしています。



シェアする

フォローする