Linuxはデフラグしなくていいの?

長年Windowsを使っているパソコンユーザーにとってデフラグはパソコンメンテナンスにおいて必須項目の一つではないでしょうか?
私自身長年Windows XPを使っていたため、動きが少し悪くなると 分解して埃の掃除⇒不要ファイルの削除(特にデスクトップ)⇒デフラグというのは一連の流れでやっていました。
Vista以降のOSではパソコンに余裕があるときにバックグラウンドで勝手にデフラグをすることが出来るようになり非常に便利になっています。
もっともVistaはそれでなくても動作が遅いので性能の低いパソコンで快適に使うためには自動起動のツールは徹底的に無効化されるわけですが。

このようにWindowsにとっては当たり前且つ重要なデフラグですが、Linuxでデフラグという言葉を聞くことは基本的にありません。
「デフラグは不要」という話を聞いたこともあるかもしれません。
同じパソコンのOSなのに、なぜLinuxはデフラグが必要無いのでしょうか?
これにはファイルの保存方法が大きく影響しています。



Linuxのファイル保存方法

デフラグの画面を見たことがある方であればわかりやすいのですが、Windowsで保管されているファイルというのは前から順に保存していくという方法を取られています。
そのためファイル編集や保存を繰り返していると保存領域が足りていない場合に分割して保存されることがあり、これがファイル断片化の原因になります。
ファイル断片化が進むと起動速度の低下などのパフォーマンス面で影響が出ます。

一方LinuxのOSの場合は最初から全体的に均等に配置するようにデータを保管していくイメージです。
そのためデータを分けて保存するという断片化が「起きにくい」という状態になるのです。

しかしウィルスに強い上に断片化も起きにくいとは便利なOSです。

スマートフォンのAndroidのデフラグ

ついでです。
AndroidもLinuxの一種ですので、基本的なファイル保存方法は同じです。
そのためこちらもデフラグは必要ないのですが、中にはデフラグ風のアプリケーションも公開されているようですね。
使ったことはありませんが、あまり効果はないような気がします。
それよりメモリー開放などの方がスマホの場合には有効でしょう。



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