Windowsfaxとメールを連携させる方法(追記)

以前にWindowsfaxを使ってパソコン上でFAXを受信してメールに転送させる方法について書きましたが、F実際に使っていく中で送受信で改善点が幾つか見つかりましたので追記することにします。
また前回割愛した具体的なプログラムの記述についても残しておこうと思いますのでこれからパソコンでFAXを送受信してペーパレス化を進めたい方のご参考になればと思います。
(本格的にFAX送受信を専用に使うのであればLinuxの方が適しているかもしれません)
今回はWindows標準機能で搭載されている「Windowsfax」でFAXの送受信をメールで行うというものです。



手軽な方法もあります

さて今回はプログラムを使って手軽にFAXの送受信を行う方法をご紹介させていただくわけですが、FAXの送信枚数が少ないのであればインターネットFAXを使う方が手軽ですので管理の手間などを考えるとそちらの方が幸せになれるかもしれません。
インターネットFAXの場合月間1000円近くの固定費はかかりますが、FAX回線を維持するためにも固定費はかかりますので費用面で考えると特に大きな違いはありません。
FAXの送信に伴う費用では、通常のFAX回線では送信にかかる時間で課金されますがインターネットFAXでは一枚あたりの単価が設定されています。
そのためFAX枚数が多ければ通常のFAX回線の方が安くなる可能性があります。
インターネットFAXであれば場所も必要ありませんからネット環境整えれば使うことが出来るというのが強みですね。

ちなみに私のオススメはeFAXとMessage+の2社です。
eFAXはFAXの送信単価が安く、毎月無料送信枠もあるため結構安いです。
Message+は受信無料であり受信枚数が多い時に向いていますね。

ということで状況によっては素直にインターネットFAXを使いましょう。

WindowsfaxでFAXをメールで受信する方法

以前にも書いた内容と重複する部分もありますが、FAXを受信するだけであればWindowsの標準機能で問題なく簡単に対応出来ます。
FAXモデムをパソコンに繋ぎ初期設定を完了すれば無事FAXの送受信が出来るようになるでしょう。
しかしFAXを受信しても、受信した旨のポップアップは表示されるもののFAXソフトを起動して見に行かなければFAXの内容を閲覧することが出来ないのです。
これは面倒ですし、見落としやすいのでプログラムとアプリケーションの力でメール受信出来るようにしましょう。

一応必要な設定をしたzipファイルをサーバー上にアップしています。
ダウンロード後に解答し、Cドライブ直下のtensouフォルダへ設置してください。
FAXBOX
(もしtensouフォルダが無ければ新規作成してください)
後はフォルダ監視ソフトでこのフォルダを監視させ、変更があればFsend.batを実行するように設定すればOKです。
後はFAXが受信されれば自動的にプログラムが走り、指定した宛先にメールが届くようになります。
※FileSend.vbsにメールの宛先を設定する項目があります。標準ではhogehoge@hoge.ne.jpが宛先に設定されていますので任意で変更してください。
またメーラーはoutlookを想定しています。
outlookを使っていない場合はCDOなどを使うように記述変更すれば動作します。

ちなみに以下のようにimage magickを利用すればtifをPDFに変換してからメール送信することも可能です。
PDFの方が様々な環境でも閲覧しやすいので必要に応じて利用してください。

FileSend.vbsの上部に以下の記述をすれば動くはずです。
Image magickについては別途インストールして動作可能にしておいてください。

‘PDF変換コマンド
Set objShell = CreateObject(“WScript.Shell”)
objShell.Run “magick -compress LZW *.TIF C:\tensou\FAXBOX\PDF\FAX.pdf”,0,false

‘PDF変換完了まで待機(単位m秒)
WScript.Sleep 3000

‘指定拡張子を削除(TIF)
‘Option explicit
Dim wshell
Set wshell = CreateObject(“WScript.Shell”)
Dim fso,fd
Set fso = CreateObject(“Scripting.FileSystemObject”)
Dim regexp
Set regexp = CreateObject(“VBScript.RegExp”)
On Error Resume Next

For Each fd In fso.GetFolder(fso.GetAbsolutePathName(“.\”)).Files
regexp.Pattern = “^.+\.TIF$”
if regexp.Test(fd.Name) Then
fso.DeleteFile(fd)
end if
next

OutlookメールからFAXを送信しよう

以前から考えていたのがoutlookを使ってFAX送信が出来ないかということです。
OutlookであればExcel VBAでもコントロールしやすいのでエクセルに事前に入力している連絡先などとも連携することが可能です。
実際に試してみたら上手く動作しましたので、手順を下記のように記載します。
ちなみにoutlook2010での結果です。

まずoutlookのアカウントで「fax mail toransport」を有効にします
これで電話帳に登録している番号か、名称[FAX:0000000000]のパターンで入力した後先にメールを送信することでFAXが送信できるようになります。

***以下FAX送信用VBA***
Sub faxmail()

‘メール送信
Set olkApp = CreateObject(“Outlook.Application”)
Set objMsg = olkApp.CreateItem(0) ‘ 0 = olMailItem
objMsg.To = “名称[FAX:0000000000]” ‘FAX番号を入力
‘宛先をrange()などで指定すればExcelの連絡先を利用できます

objMsg.Subject = “” ‘ 件名を指定
objMsg.Body = “” ‘ 本文を指定
objMsg.Attachments.Add添付ファイルのフルパス” ‘ファイルを添付します
objMsg.Send ‘ メールを送信
End Sub

これだけです。割とシンプルですね。
後は普通にoutlookで送受信をするとWindowsfaxと連携してFAX送信が開始されます。
ちなみにtifかpdf形式でしか送信出来ないようなので、Excelファイルなどを送信するのであれば事前にVBAなどでPDFへ変換しておきましょう。
件名欄や本文は入れているとそれもFAXされますので、基本的に空白にしているほうがいいです。

ただこんなことをしなくても印刷先をfaxにしておくだけでも手軽にFAX送信は出来ます。
番号コピペでも手軽にFAXは出来ますので、そのへんはお好みで。

Windowsfaxのメール化についてまとめ

色々書いたWindowsfaxについてはこれで最後です。
日本ではなんやかんやでFAXを使っている企業はまだまだ多く、FAX番号自体は不可欠です。
しかし私の職場のように複数名宛のFAXが届くとメールで振り分けするのも結構手間なのですよ。
(その時間を他に使いたいので)
ということで元々送信専用で所持していたFAX回線を使って自動転送の仕組みを構築しました。
担当者毎に番号を分けましたのでこれで振り分けの手間も解決し快適です。

転送先をスマホにしておけばもちろん外出先でも閲覧出来ますので使い方次第では結構便利かもしれません。



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